「療育に通ったほうがいい」って言われたけど、
児童発達支援って、何をするところなんだろう…。
私も最初は、まったく分かっていませんでした。
うちは1歳から通い始めて、途中で場所も変えています。その話をしますね。
まず結論から
✅ 診断名がなくても、療育手帳がなくても通えます
✅ 3歳から就学前までは、利用料が無料です
✅ 合わなければ、途中で事業所を変えてもかまいません
3つめは、私が一番早く知りたかったことです。
30秒でわかる早見表
| 👦 だれが通える? | 就学前で、支援が必要と認められた子 |
| 📗 手帳はいる? | いりません |
| 🏢 どこに申し込む? | 市区町村の窓口(障害福祉課など) |
| 💰 いくらかかる? | 3〜5歳は無料。0〜2歳は所得に応じて |
| ⏳ どのくらいで通える? | 申請から1〜2か月が目安 |
| 🔄 場所は変えられる? | 変えられます |
※運用は自治体によって違います。必ずお住まいの窓口でご確認ください。
児童発達支援とは?就学前の子どもが通う療育の場です
児童発達支援は、就学前の子どもが通う、発達を支援する場所です。
保育園や幼稚園とは別のもので、こういうことをします。
- 体を使った遊びや運動
- ことばのやりとりの練習
- 生活の中でできることを増やす練習
- 集団の中で過ごす練習
大切なのは、「訓練所」ではないということです。
遊びの中で、その子のペースに合わせて関わってくれる場所だと思ってください。
大きく2つのタイプがあります
ここは、多くの記事があまり書いていない部分です。
| タイプ | 通う頻度 | イメージ |
|---|---|---|
| 毎日通うタイプ | 週5日・朝から夕方まで | 保育園に近い形。園に通わず、ここに通う |
| 週数回通うタイプ | 週1〜3回・数時間 | 園に通いながら、その前後や休みの日に |
どちらになるかは、お子さんの状態と自治体の判断、そして家庭の希望で決まります。
うちの長男は、平日ほぼ毎日・9時から17時まで通っていました。
「毎日通えるとは思っていなかった」という方も多いので、書いておきます。
※通える日数(支給量)は自治体が決めます。希望どおりにならないこともあります。
対象になるのはどんな子?診断がなくても通えます
対象は、就学前で、支援が必要と認められた子どもです。
ここ、勘違いしている人がとても多いです。
療育手帳も、確定診断も、必須ではありません。
児童発達支援を利用するのに必要なのは、療育手帳ではありません。
「障害児通所受給者証」という、別の証明です。
| 療育手帳 | 通所受給者証 | |
|---|---|---|
| 何のため? | 手当や割引など | 療育に通うため |
| 判定するところ | 児童相談所など | 市区町村 |
| 必要なもの | 判定を受ける | 医師の意見書など |
つまり、手帳の判定を待っている間にも、動けます。
自治体によっては、医師の意見書ではなく、保健師や相談支援員の意見書で申請できる場合もあります。
「診断がついていないから無理」と、自分で決めないでください。
📎 受給者証の詳しい申請の流れは、こちらにまとめています
料金はいくら?【3〜5歳は無料です】
これも、知らない方がとても多い部分です。
3歳から就学前までは、無料
令和元年10月から、幼児教育・保育の無償化にあわせて、3歳から5歳までの児童発達支援の利用者負担は無償化されています。
対象になる期間は、満3歳になって初めての4月1日から、小学校入学までの3年間です。
手続きは必要ありません。 所得にも関係なく、すべての世帯が対象です。
⚠️ ただし、満3歳の誕生日からすぐではありません。
たとえば11月に満3歳になる場合、無償化が始まるのは翌年の4月1日からです。
0歳から2歳は、所得に応じた負担があります
| 世帯の区分 | 1か月の上限額 |
|---|---|
| 生活保護世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般(年収約890万円まで) | 4,600円 |
| 上記以外 | 37,200円 |
「上限額」なので、何回通ってもこの金額を超えません。
週5日通っても、週1日通っても、上限は同じです。
無料にならないもの
無償化の対象は、あくまで利用料です。
- 給食代・おやつ代
- 教材費
- 送迎の実費(かかる場合)
こういった実費は、引き続き支払うことになります。
💡 なお、0〜2歳についても独自に無償化している自治体があります。 お住まいの窓口で確認してみてください。
通うまでの5ステップ
① 市区町村の窓口に相談する
「児童発達支援のことを聞きたいんですけど」
これでOKです。障害福祉課や子育て支援課につないでもらえます。
② 事業所を探して、見学する
ここがいちばん大事です。 見るポイントは、このあと詳しく書きます。
うちは、市役所でもらったプリントの一覧を見て探しました。
ネットで探すより、まず窓口で一覧をもらうのが早いです。
③ 受給者証を申請する
申請書、医師の意見書(または相談支援員の意見書)、マイナンバーなどを提出します。
必要な書類は自治体によって違うので、行く前に電話で確認してください。
④ 面談・調査を受ける
お子さんの様子や、家庭の状況を聞かれます。
ここで「週何回通いたいか」も相談します。
⑤ 受給者証が届いて、契約
事業所と契約したら、通所スタートです。
申請から利用開始まで、1〜2か月が目安です。
📞 窓口で聞くこと
・医師の意見書は必要ですか?
・手帳がなくても申請できますか?
・事業所の一覧はもらえますか?
・週何日まで通えますか?
・申請から利用開始まで、どれくらいかかりますか?
見学で見るべき7つのポイント
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。
私は4か所見学して、1か所を選びました。
そのとき見ていたものを、そのまま書きます。
① 先生の雰囲気
いちばん大事です。
子どもへの声のかけ方、目線の高さ、表情。
「この人になら任せられる」と思えるかどうか。
② 室内の清潔感
床、おもちゃ、トイレ、水回り。
そして、事務スペースの机の上です。 ここは、はっきり差が出ます。
③ 通っている子どもたちの表情
これが一番正直な情報だと思っています。
楽しそうにしているか。落ち着いているか。
パンフレットには絶対に載っていない情報です。
④ 療育の知識があるか
質問してみてください。
「うちの子はこういう状態なんですが、どんな関わり方をしてもらえますか」
答えが具体的かどうかで、だいたい分かります。
⑤ 安全への配慮
これは、お子さんの状態から逆算して見てください。
- 小さいものを口に入れてしまう子なら → 床に細かいものが落ちていないか
- 動きが激しい子なら → 家具の角、扉の作り
- 目を離せない子なら → 職員の人数
⑥ 生活感があるか
きれいすぎる場所より、子どもが実際に過ごしている空気があるほうが、私は安心でした。
⑦ 通いやすさ
送迎があるか、自分で連れて行けるか。
毎日のことなので、ここを甘く見ないほうがいいです。
【体験】4か所見学して、分かったこと
正直に書きます。
4か所行って、「ここは違うな」と思った場所もありました。
そこで目に入ったのは、事務の机の上に、書類が雑に置かれている光景でした。
部屋全体も、なんとなく汚い印象を受けました。
そして気づいたのは、全部つながっているということです。
先生の感じが微妙なところは、部屋も片づいていませんでした。
うちの子はまだ小さくて、目を離すと何でも口に入れてしまう時期でした。
だから思いました。
「ここで、重い障害のある子が何か口にしてしまったら、危ないんじゃないか」
これは、パンフレットを何回読んでも分からないことでした。
そして、選んだ場所はこうでした。
- 先生の感じが、とても良かった
- 室内に、生活感があった
- 通っている子どもたちの表情が良かった
3つめが決め手だったと思います。
うまく言えないんですけど、その場所にいる子どもの顔を見れば、だいたい分かるんです。
見学は、1か所だけで決めないほうがいいと思っています。
比べる相手がいないと、良いも悪いも判断できないからです。
【体験】私は、預けることに罪悪感がありませんでした
ここは、たぶん多くの記事と逆のことを書きます。
💬 正直に書きます。
「小さいうちから預けるなんて、かわいそう」
そう思われるんじゃないか、と気にする方は多いと思います。
でも私は、まったく抵抗がありませんでした。
理由は、はっきりしています。
当時の私は、この子を可愛いと思えていなかったからです。
ずっと一緒にいて、余裕がなくて、可愛いと思う気持ちがどこかへ行っていました。
だから、こう思っていました。
私と離れたほうが、この子のためになる。
そして、私自身が離れたかった。
こう書くと冷たい母親に見えるかもしれません。
でも、あのときの私にとっては、それが正直な気持ちでした。
そして、離れてみたら変わりました。
お迎えに行ったとき、こちらに気づいて「あ、ママだ」という顔をするんです。
その顔を見たとき、素直に「可愛いな」と思っている自分がいました。
ずっと一緒にいたときには、出てこなかった感覚でした。
もしいま、「片時も離れちゃいけない」と自分を追い詰めている方がいたら。
離れる時間は、罪悪感を持つようなことじゃありません。
📎 この話は、こちらで詳しく書いています
事業所は、途中で変えてもいいんです
これが、私がいちばん早く知りたかったことです。
うちは、2回に分けて通いました。
| 時期 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 1〜3歳 | 重い障害のある子が中心の場所 | ボールや棒を使ったストレッチ、絵カード |
| 4〜5歳 | 比較的軽度の子が多い場所 | ひらがなの読み、時計の見方 |
なぜ変えたのか
最初の場所は、重い障害のあるお子さんが中心でした。
うちの子は、1歳のときは最重度にあたる区分でしたから、そこが合っていたんです。
でも成長して軽度に変わってきたとき、相談員さんから「別の事業所も見てみませんか」と提案がありました。
私自身も、同じことを感じていました。
「お友達とのやりとりを、もっと増やしたい」
専門職の方の提案と、私が感じていたことが一致した。だから、場所を変えました。
送迎も変わりました
| 送迎 | |
|---|---|
| 最初の場所 | 送迎あり(バスで通っていた) |
| 変えたあと | 近かったので自家用車。遠い子には送迎があった |
💬 やらなくて後悔したこと。
ひとつだけあります。
もう1年早く、場所を変えてもよかったなということです。
「せっかく慣れたのに」
「先生にも申し訳ない」
そう思って、決断が遅れました。
でも、子どもは1年で驚くほど変わります。
合わなくなったと感じたら、そのときが変えどきなんだと思います。
事業所を変えるのは、失礼なことでも、失敗でもありません。
お子さんが変わったから、場所も変える。それだけのことです。
よくある質問
Q. 診断名がないと通えませんか?
確定診断がなくても、支援が必要と認められれば通えます。まず窓口に相談してみてください。
Q. 療育手帳は必要ですか?
必要ありません。通所受給者証という別の証明で利用します。
Q. 保育園や幼稚園と併用できますか?
できます。園に通いながら、週数回だけ児童発達支援を利用している家庭も多いです。
Q. 何歳から通えますか?
0歳から利用できます。うちは1歳から通いました。
Q. 途中でやめたり、場所を変えたりできますか?
できます。お子さんの状態が変われば、合う場所も変わります。うちも途中で変えました。
Q. 何をするか、通う前に分かりますか?
見学すれば分かります。見学は必ずしてください。 パンフレットだけでは分かりません。
Q. 送迎はありますか?
事業所によります。送迎がある場合と、自分で連れて行く場合があります。見学のときに必ず確認してください。
Q. 合わないと感じたら、誰に相談すればいいですか?
相談支援専門員(相談員さん)です。うちは、相談員さんのほうから別の事業所を提案してくれました。
まとめ|今週やることは3つだけ
① 市区町村の窓口に電話して、事業所の一覧をもらう
「児童発達支援のことを聞きたいんですけど」
この一言でOKです。
ネットで探すより、窓口で一覧をもらうほうが早いです。
② 見学の予約を、2か所以上入れる
1か所だけだと、比べられません。
うちは4か所行きました。行ったから分かったことが、たくさんありました。
③ 見学のとき、この3つを見る
- 先生の声のかけ方
- 床と、事務の机の上が片づいているか
- 通っている子どもたちの表情
3つめがいちばん正直な情報です。
決めなくていいんです。見に行くだけで大丈夫。
私も、決める気がないまま見学に行きました。
通わせることが、この子の何かを決めてしまうわけではありませんでした。
変わったのは、この子に関わってくれる人が増えたことと、私が少しだけ息をつけるようになったことです。
必要になったときに、また開きに来てください。
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📄 参考にした情報
・こども家庭庁「児童発達支援」/2026年8月18日確認
・内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼児教育・保育の無償化(就学前障害児の発達支援の無償化)」/2026年8月18日確認
・お住まいの市区町村「障害児通所支援の利用者負担」ページ
※この記事は2026年8月18日時点の情報をもとに作成しています。利用できる日数・必要な書類・料金の助成は自治体によって異なります。最終的な内容は、必ずお住まいの窓口でご確認ください。
